現代の味覚と伝統の香り

のりを焼く、胡麻を煎る、このふたつが申し分なくできれば日本料理は一人前といわれる程、胡麻を煎るのは細かい神経が必要です。
従来、胡麻の焙煎方法は直火焙煎方式、または熱風による間接焙煎方式が大半でしたが、近藤精麦では遠赤焙煎という方式を採用し、素材の持つ甘みを活かしたより美味しい胡麻を皆様にお届けしています。

遠赤焙煎とは?

遠赤外線って何だろう?

光・電磁波の一種である赤外線の中で、特に5.6μm~1000μmの波長領域にあるものを、遠赤外線と呼びます。水とか食品などは、吸収波長領域が2μm~20μmの間にあるものが多いため遠赤外線は、これらに熱を良く伝え、浸透させるという性質をもっています。

遠赤外線における加熱原理

物質を構成する分子は、すべて複雑な分子運動をしており、分子運動の激しいものは、温度が高くなっています。この運動の振動周波数に一致した電磁波が物質に照射されると、物質はこの電磁波を共鳴吸収して、より激しい振動を起こし、温度が上昇します。

遠赤外線放射特性

遠赤外線は直接物質に作用して熱運動を励起させ、温度を上昇させる作用が強いため、加熱、乾燥焙煎用熱源として、優れた効果を発揮します。

遠赤焙煎による品質向上

胡麻など被加熱物の内外部ともに、均一に加熱、乾燥焙煎されるため、ムラのないきれいな製品ができます。

電磁波とは

われわれが住んでいるこの地球には、周波数の異なる多数の電磁波が存在している。
太陽から降り注がれている電磁波、電力線から発生する電磁波などさまざまである。

電磁波における光波の位置づけ

電磁波とは

・電力会社などが利用している電力周波
・通信に利用されている電波
・通常、光と呼ばれる極遠紫外から極遠赤外までの光波
・X線およびγ線の放射線
などの総称である。